出産するまでは、
- 十月十日(とつきとおか)を一緒に過ごした赤ちゃんとの感動の初対面!
- 優しい看護師さんに励まされながら痛みに耐えて出産!
- 生まれたばかりの愛おしい我が子を抱いて溢れ出る涙!
などなど、出産に対してキラキラしたイメージを抱いていました。
が、しかーし!
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実際は理想と現実のギャップが凄すぎて…
出産前に何度もイメトレのために見たyoutubeのあの美しい光景はなんだったのだろう…
と、しばらく放心状態でした。苦笑
台湾だからこうなの?それとも私だけ!?
誰かに言いたい、伝えたい!!
という事でこの記事では、私の仰天出産エピソードをご紹介したいと思います。
出産費用がいくらかかったとかそんな話は一切出て来ませんので予めご了承下さい。笑
台北の総合病院で出産
私が出産したのは台北にある総合病院。
本当は禾馨婦產科(なでしこ)で優雅に出産してみたかった…
けれど夫からは、38歳で初産なのに何かあったらどうするの?と散々言われ…
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確かに、総合病院の方が安心ではある…と半ば洗脳されるように納得。
実のところは、我が家は台湾の一般的なサラリーマン家庭なので、料金的にも総合病院の一択しかないのが悲しい現実ですけどね。苦笑
可愛い夫の同僚も同じ病院で出産したと聞き勇気をもらう
妊婦姿でいられるのも残すとこあと2ヶ月あまり。
美味しいものを今のうちにたくさん食べておこうと、夫の友人や同僚との食事会にも積極的に参加!(←食い意地がすごい。笑)
そこで、それはそれは小柄で可愛い夫の同僚に出会ったのです。
その方も、なんと私が出産予定の病院で出産したと言うではありませんか。
みんな優しいし、大丈夫だよ!!
と声をかけてくれて、不安が少し安らぎました。
正直、陣痛に耐えながら中国語にどれだけ集中できるのかが未知数で…
きっと専門用語が飛び交うだろうし、事前に予習して行っても実際はそれどころじゃないだろうと不安だったんです。
でも、こんな可愛い人が大丈夫って言ってくれているんだから、きっと大丈夫!!とホッと一安心。
この時の私はまだ、2ヶ月後に起こる衝撃の数々を知る由もなかったのです。笑
お印が来た!いよいよか!?
出産予定日の前々日、朝起きたら何かが漏れ出た感覚がありすぐさまトイレへ。
出血!?とパニックになるも、
「これがお印か!」と、一人で大興奮。笑
そこから前駆陣痛が開始しましたが、一向に陣痛間隔が規則的になる気配はありませんでした。
しかし急に、ズキンっと悶絶する痛みで冷や汗がダラダラと出始めて…。
夫が病院へ電話し指示を仰ぐと救急外来へ行ってくれとのことで、準備をしてすぐさま病院へ。
(当時コロナ禍で入院の場合はPCR検査必須のため、まずは救急外来でPCR検査と診察)
病院に到着した途端、緊張からかお腹の痛みが急になくなる…。汗(おいおい)
RPC検査陰性で診察室に入り先生に見てもらうと(初めての内診)、
神妙な面持ちの先生…
何か重大な事が起こっているのか…
先生「子宮口0センチです…」
「えっ?」
拍子抜けして思わず間の抜けた声が出てしまいました。笑
先生も「え?何で来たん?」みたいな感じで、本当に申し訳なかったです。汗
特に問題なく順調とのことで、一旦家に帰る事に。
実はこの時が初めての内診だったんですけど、全く痛くなくて内診だと気づきませんでした。
友達からは内診痛いから覚悟しといた方がいいよと言われビビりまくっていたので、痛くなさすぎて逆にびっくり。
入院してからも内診の度に私が全く痛がらないので、看護師さんに心配されるほどでした。
家に帰るとまた前駆陣痛がキツくなり、陣痛が来る度ひたすら耐えるの繰り返し…
一睡も出来ないまま翌日を迎え、お昼過ぎあたりから陣痛が規則的に。(やっと!)
ちょうど定期検診の日だったため、予定の時間より少しだけ早めに行き状況を説明する事にしました。
いざ入院!
検診を終えて、午後5時に入院が決定。
入院手続きでは普段使わない中国語(単語)がたくさん出てきて、「OK??」と何度も言われ…
説明が半分くらいしか理解できず夫の方を見るも、夫も別の説明を受けておりとても困りました。
この時には陣痛がだいぶ痛くなってきていて、早く横になりたい一心で思わず「OK」と言ってしまい…。
これが地獄の始まりでした。
看護師さんに「陣痛室で服着替えて待っててね!尿検査するから!」
と言われて服を着替えて待っていたんですが、なかなか看護師さんが来ず…
そのうちトイレに行きたくなってしまい、部屋を出たところにいた別の看護師さんに聞いてみたらOKとのことだったので
「いいんだ〜」と思いながら用を足してスッキリして病室に戻ると…
尿検査するよって言った看護師さんが慌ててやって来て、
「尿検査するって言ったでしょうーー!!!」って、めっちゃ怒られた。
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えーっ!?いや、だって…
と言いかけるもあまりの剣幕に圧倒され、「ごめんなさい…」と謝るチキン野郎な私でありました。笑
衝撃の尿検査
ベッドでしばらく横になっていると、さっきの怒っていた看護師さんが “持ち手の所がないおまる” らしきものを抱えてやってきたではありませんか。
何か入れるのかな〜とか思いながら呑気に夫と談笑していたら、
「はい、ちょっと腰浮かして〜」と言われ、
言われるがままに腰を持ち上げると、看護師さんがそのおまるをお尻の下にセット。
そして、私の病院着の下半身部分をささっと捲り上げ、夫の目の前で下半身が露わに!!!
(夫は目のやり場に困っている様子。そりゃそうですよね。笑)
そして、
「はい!では、おしっこして下さい〜。」と笑顔の看護師さん。
あまりの手際の良さに一瞬何が起こったのかわからず、しばらく呆然。
その後冷静になって自分の姿を想像して絶叫です。笑
「いやぁ〜!!!!!!!!!無理ぃ〜!!!」
言葉で書くとイメージしにくいと思うんですけど、
大きなお腹でヨガの橋のポーズをし、下半身露出したまま夫と看護師さんが見守る中で尿を出さないといけない状況なんですよ。
しかも陣痛に耐えながら。
「出るかーー!!!」
と、思わず日本語で叫びましたよね。笑
で、結局出ずに看護師さんは大きなため息。そして、
「出そうになったら、旦那さんがおまるをお尻の下に置いてあげて下さいね〜。」
とサラッと言って、病室から出ていきました。
「え!?もしかして私、トイレに歩いて行ってはダメなの?これから先、このおまるで用を足さないといけないの?」
どんな羞恥プレイだよと、陣痛の痛みを忘れるくらい絶望…
出産時の失敗談で、いきんで大きい方がうっかり出てきた…みたいなエピソードあるじゃないですか。
だから、そうならないようにしないとってそれしか考えてなかったんですよね。
誰も教えてくれなかった…
「いやいや待てよ。ってことは、あの可愛い夫の同僚もこの羞恥プレイ尿検査を受けのたか…」
そう思ったら、私も頑張るしかないと変に冷静になれたのでした。笑
気分屋の看護師さんに翻弄される
無痛分娩の麻酔を入れたら痛みが全くなくなり、(全然寝れてなかったのでありがたい)
子宮口もまだ2センチほどしか開いておらず、「今日はゆっくり休んでください」と言われたので遠慮なく寝ることに。
そして翌日、起きたら違う看護師さんに交代していました。
新しい看護師さんは色々と気遣って話しかけてくれて、優しい看護師さんだ〜!出産頑張れそう!と思ったのも束の間。
説明してくれたあと、早口だったのと専門用語が理解できなかったので質問すると、
さっきまで穏やかな空気だったのが一変。
「你沒在聽!(聞いてなかったのね!)」と大声でキレられる。(情緒!!)
夫も私も唖然…。
ちゃんと聞いてたけど専門用語が理解出来なかったんだと丁寧に伝えても無視。(おいおい)
この時思い出したのは、夫の可愛い同僚のあの言葉。
「みんな優しいし、大丈夫だよ!!」
心の中で「嘘つきー!!!!!!」って叫んだよね。笑(同僚の方は全く悪くない!)
でも幸いなことに、昔日本で働いてた時の直属の上司がまさにこのタイプ。
1分前まで笑顔で談笑してたと思ったら、次の瞬間スイッチが入ったように機嫌が悪くなる人だったのでこの手のタイプには耐性あり。
まさかこんな所であの辛い経験が役に立つとは!!笑
でも、今日はずっとこの気分屋の看護師さんが私の担当らしく、1日振り回されるのか〜と憂鬱にはなりました。
そうこうしているうちに、子宮口がだいぶ開き麻酔が効かなくなってきて急に激しい痛みに襲われ…
今まで0の痛みだったのが、急にレベル10のうち8くらいの痛みが襲ってきて悶絶。
麻酔をした際に「痛くなったらこことここのボタン押したら追加出来るから!」と麻酔の先生に説明されていたんですが、
前日のことでどのボタンだったか忘れてしまっていて、看護師さんに聞くことに。
案の定、気分屋の看護師さん「昨日説明受けたでしょ?」と言うだけで処置してくれず…涙
夫が粘ってもう一度教えてくれるよう頼むも「自分でやって」の一点張り。(さすがに酷すぎる)
痛すぎてもうどうでも良くなってしまい、「もういい!!」とキレたら、
今度は急に「先生に麻酔増やしていいか聞いてくるね?」と優しくなる気分屋の看護師さん。(その情緒何とかしてくれ!)
無痛分娩のはずが実は減痛分娩だった
「え?ボタン押すのじゃダメだったってこと?!」と、麻酔の先生の説明はなんだったのかもはや意味不明。
でも、もういきみたくなっていて手が震えるレベルの痛さに達しており、何も考えられない状態に。
そうこうしているうちに先生が来て、最終チェック。
「麻酔はいつ足してくれるの?無痛分娩だよね!?痛い痛い、もう無理〜!!!」と先生の顔を見た瞬間に絶叫。
すると、
先生「あなた初めての出産でいきみ方わからないと思うから、ここからは麻酔なしで行くよ!」
「えっっっー!!誰かウソだと言ってくれーー!!!」
もう大パニックです。笑
挙げ句の果てには「ウソつきやん!!!入院前は無痛だから全然痛くないよって言ったやんかー!!」と日本語で暴言を吐く始末…。
思い返すとなんて大人気なかったんだと猛反省。ほんと大の大人が情けなかったです。
自分より年下の若い人達が静かに痛みに耐えてる美しい出産動画ばかりをYouTubeで見てたので(笑)、
きっと私も耐えられるはず!大丈夫!とたかを括っていた自分を殴ってやりたい。
若いのに静かに耐えて本当にえらいよと、尊敬の念を抱いたことは言うまでもありません。
あれよあれよというまに息子誕生
麻酔が切れてからは、割とスムーズにお産が進みました。
看護師さんも分娩を担当する看護師さんにチェンジとなり、
みなさんが本当に優しく声をかけて下さり、私が想像してた出産はこれだーと思わずウルウル。笑
あれよあれよというまに分娩室に送り込まれ、知らないうちに毛を剃られて3回ほどいきんだらポンっと息子が誕生。
この時は、本当に無我夢中で「やっっっと終わった!!」と開放感が半端なかったです。
ただここで困った事が…
開放感と共に疲労感がどっと一気に押し寄せてきてせいか、息子を初めて抱っこしたのに何の感情も湧かなかったんですよね…
ほんとに、「あ、元気そうで良かった!お疲れ〜」くらいの感情しか湧かず。苦笑
「あれ?私って実は母性なかったんかな?」と急に不安に。
だって、YouTubeの動画では「生まれてきてくれてありがとう!!」ってほぼ100%の確率でママが泣いてたので、
なぜ私にはその感情が湧かないんだー!!とかなり焦りました…。
友達も全く同じだったと聞いて安心
その後、処置室に移動して息子を30分ほど胸の上で抱っこさせてもらってたんですけど、(早期皮膚接触って言うらしい)
熱が38度ほどあり、更にはいきんだ時にめいいっぱい腕の力を使ってたこともあって息子を抱く手がブルブル。
落とさないように支えるのに必死で、可愛い〜とか写メ撮りたいとかそんな余裕皆無!
言っちゃいけないのはわかっている。わかっているんだけど、
「ツライ…この体勢はかなりつらい…出来れば早くこの体勢から解放されたい。」
そんなことばかりを考えて過ごしていた事は、誰にも言えない私だけの秘密です。苦笑
病室に移動し、分娩直後に夫と息子と3人で撮った写真を友達に送ったところ…
私のあまりの憔悴しきった顔を見て悟ってくれたのか、何も言っていないのに
「出産直後って疲れ過ぎて感動の我が子との対面とかそんな余裕なかったな〜。正直、早く寝かせてくれってそればっかり思ってたよ。笑」
とLINEが。
「私だけじゃなかったー!!!!」
と、その言葉に安堵して思わず涙。
夫は「えっ、今?」とびっくりした様子。
この感情は一仕事終えたママにしかわからないのよと、ちょっとだけ優越感に浸ったのでありました。
キラキラしてなくても大丈夫!!
何はともあれ、息子が無事に生まれてきてくれただけでもう十分。
出産にキラキラしたイメージしかなかったので正直ギャップが凄すぎましたが、どんな出産でも頑張ったママはみんな素敵です!!
(誰へのメッセージって感じですけど。笑)
ちなみに、台湾は私のような減痛分娩が多いらしいです。
そう言えば台湾で出産した友人も、「麻酔が切れてからは麻酔の追加なしだった!」と言っていたのをすっかり忘れていました。
年齢が年齢なのでおそらく最初で最後の出産となりましたが、貴重な体験でした。
たぶん誰の参考にもならない出産レポですが、もしも誰かの参考になっていたなら幸いです。笑
これから出産予定の方、頑張ってくださいね!
それではまた〜♪
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